3Dモデルの作成が困難

3Dモデルの作成が困難

ソフトウェアが必要

3Dプリンタで立体化できるデータを自分で作ろうとしたら、3Dデータを作るためのソフトウェアが必要です。

当然、そのソフトウェアを使いこなさなければ望みどおりの3Dデータを得ることはできません。

3Dデータを作るためのソフトウェアには、3D CADや3D CGソフトがあります。

どのソフトを使うのかが問題

3D CADや3D CGソフトは、無料で使えるものや有料のものがあります。

無料のものはたいてい機能が制限されていたりしますし、有料のものは、数千円から数10万円、あるいはそれ以上の価格がします。

たくさんあるソフトウェアの中から自分にあったもの、目的にかなったものを選ぶ必要がありますが、どのソフトウェアを選べばいいかというのも大きな問題であり、3Dデータの作成ができるようになるまでの敷居が高いのも現実です。

3D CADと3D CG

3D CADは、もともと建築や機械の設計用に使われることを想定したソフトウェアです。

3D CADでは、正確な寸法のデータを作ることができますが、比較的単純な形状のデータを作るのに向いています。

3D CGは、3D CADほど正確な寸法を出すことには向いていませんが、細かい形状をした立体物(人型など)のデータの作成に向いています。

3Dデータの配布

3Dデータの配布

配布データを利用する

3Dプリンタで出力するために必要な3Dデータは、自分で作成することもできますが、配布されているものの中から利用することができます。

3Dプリンタの普及の壁になっているのが、3Dデータを自力で作ることが難しいことです。

しかし、配布されているデータを使えば、3Dデータを作ることなく、手軽に立体造形を楽しむことができます。

無料か有料か

インターネット上で公開されている3Dデータを利用するときには、そのデータが無料なのか有料なのかに注意をしなければいけません。

無料のデータは自由に使うことができますが、当然のことながら有料のデータはお金を払わなければ使用することができません。

自由に使える?

また、配布されたデータによって立体化されたものを自由に第三者に渡していいものなのか、いけないものなのかという点にも注意が必要となります。

細かい注意点は、データの配布もとの指示に従うことになります。

出力代行サービス

売れている製品

出力サービスで手軽に立体を楽しむ

3Dプリンタを買わなくても、立体物に出力してくれるサービスが開始されています。

従来のコピー感覚で、用意した3Dデータをお店に持ち込むと、お店のほうで受け取ったデータを立体化してくれますので、個人でプリンタを購入して立体化するよりもはるかに手軽に3Dプリンタを利用することができます。

データの受け渡し方法で分けると、オンラインでデータを送るサービスと店頭でデータを渡すサービスがあります。

オンラインで注文

インターネット回線を通して3Dデータを送って立体化を依頼するタイプがオンラインサービスです。

この方式の場合、店舗に出向く必要がありませんので、すべてのお店の中から、作れる立体物の品質や価格を比較しながら注文することができます。

店頭で注文

実際の店舗に3Dデータを持ち込んで立体化を依頼する方法もあります。

出力代行サービスを行っているお店が、店頭での受け渡しに対応しているかどうかを確認する必要があります。

なかには、店頭でパソコンと3Dプリンタを貸し出して、自分で直接出力することに対応しているお店もあります。

自分で体験できるところがこのタイプの魅力です。

家庭用は趣味のため

家庭用は趣味のため

3Dプリンタを家庭で利用する人も増えています。

プリンタ本体の低価格化が進み、入手しやすくなっていますが、今のところ、用途は趣味に限られています。

家庭に普及する?

家庭用の低価格3Dプリンタが相次いでリリースされています。

実売価格が10万円を切る製品も発売されるようになって、これまで以上に3Dプリンタが一般家庭に普及することが期待されています。

趣味を充実させる

自分で3Dモデルから作れる人や完成品を実用する気がない人にとっては、3Dプリンタは面白いツールとなるでしょう。

たとえば、世界に一つだけのオリジナルのフィギュアを作成することができますので、ホビー用と割り切れる人には充分魅力的なツールです。

ちょっと敷居が高い

家庭への普及の鍵が3Dプリンタの低価格化だとする向きもありますが、いくら安くなっても使い道がなければ誰にも見向きもされません。

いまのところ、ホビーの分野での利用ぐらいしかありません。

家庭への3Dプリンタの普及を遅らせているのは、まともに使いこなせるようになるまでの敷居が高いことです。

三次元データが必要なこと、出来上がった立体物の強度の問題が立ちはだかっています。

データを用意して

立体物を作成するには、三次元のデータ(3Dモデル)が必要です。

3Dモデルを自分で作れる人はいいのですが、それができなければ、どこからかデータを入手しなければいけません。

しかし、自分が必要とするデータが見つかるとは限りませんから、本当にほしいものを気軽に作れるというのではありません。

強度に不安

立体物の強度の問題については、家庭用として販売されている3Dプリンタでは、溶かした樹脂を1層ずつ積み重ねていく方式で立体物を作成しますので、層の継ぎ目の部分が強度的に弱くなってしまいます。

したがって、生活の中で使うような実用品の作成はできないと考えるべきです。

3Dスキャナー

3Dスキャナー

3Dスキャナー

3Dプリンタと名前が似ているものに、3Dスキャナーがあります。

3Dプリンタが立体物を作り出すのに対して、3Dスキャナーは立体物をデータ化することが目的の機械です。

パソコンに3Dスキャナーを接続して、データをパソコン上に保存しますので、取り込んだデータを後から自由に加工することができます。

取り扱いが難しい

3Dスキャナーは3Dプリンタほど一般に普及はしていません。

大抵の製品が高価であることに加えて、取り込んだ立体物のデータを修正する必要があることから、取り扱い自体に困難さが伴うことが問題です。

3Dスキャナーと3Dプリンタの連携

3Dスキャナーを3Dプリンタと連携させれば、データを取り込んでから立体化するところまでの一連の作業が可能となります。
連携させると、手軽に立体物の複製ができます。

もちろん、著作物を著作者の許可なく複製するのは違法ですから、自分で作ったオリジナルの立体物の複製をするようにしましょう。