犯罪に悪用されかねない

犯罪に悪用されかねない

3Dプリンタは、いわば何でも作れる機械であるため、使う人次第で社会や生活を豊かにする可能性だけでなく、犯罪を促進する危険性を持っていることを認識する必要があります。

拳銃の作成に代表されるように犯罪への悪用が懸念されています。

拳銃のほかには、中国ではATMのスキミング装置が出回っており、すでに3Dプリンタで作られたスキミング装置で抜き取ったクレジットカードのデータが悪用されています。

3Dモデルの作成が困難

3Dモデルの作成が困難

ソフトウェアが必要

3Dプリンタで立体化できるデータを自分で作ろうとしたら、3Dデータを作るためのソフトウェアが必要です。

当然、そのソフトウェアを使いこなさなければ望みどおりの3Dデータを得ることはできません。

3Dデータを作るためのソフトウェアには、3D CADや3D CGソフトがあります。

どのソフトを使うのかが問題

3D CADや3D CGソフトは、無料で使えるものや有料のものがあります。

無料のものはたいてい機能が制限されていたりしますし、有料のものは、数千円から数10万円、あるいはそれ以上の価格がします。

たくさんあるソフトウェアの中から自分にあったもの、目的にかなったものを選ぶ必要がありますが、どのソフトウェアを選べばいいかというのも大きな問題であり、3Dデータの作成ができるようになるまでの敷居が高いのも現実です。

3D CADと3D CG

3D CADは、もともと建築や機械の設計用に使われることを想定したソフトウェアです。

3D CADでは、正確な寸法のデータを作ることができますが、比較的単純な形状のデータを作るのに向いています。

3D CGは、3D CADほど正確な寸法を出すことには向いていませんが、細かい形状をした立体物(人型など)のデータの作成に向いています。

大量生産に向かない

大量生産に向かない

大量生産に向いていなかった

3Dプリンターは、立体物を作るのに時間がかかるという問題を抱えています。

そのため、3Dプリンターの主な用途である産業用の用途においっても、その利用は試作品の製造に限られていました。

試作品を作るという点では、時間の短縮が可能であっても、大量生産には向いていませんでした。

大量生産を可能にする努力が続けられている

しかし、3Dプリンタによる大量生産を可能にするため、各国で研究が進められています。

大量生産が可能になれば、部品や製品の製造にかかる時間とコストを削減することができます。

また、消費者の細かいニーズにこたえる製品を個別に製造することができるようになるというメリットもあります。